皆さんこんにちは!ぷぺ。です
皆さんは何か失敗したことはありますか?
大なり小なり「俺の人生に失敗の2文字はない!」という、いかにもクサいセリフを言えるような人生は歩んできてはいないのではないでしょうか。(そうじゃんかったらすいません…)
仕事の面接に落ちたり、資格の試験に落ちたり、試合に負けたりと人は必ず失敗を経験します。
するとショックから挫折したり、その後の行動がうまくいかなかったり、ネガティブな方向に行きがちですが、物事を成功に導くためには失敗は不可欠です。成長が早い人・遅い人の差にはミスにどう向き合い、どのように活用していくかにかかっています!
自分も含めて日本人は、何か新しいことをするのが苦手です。それは失敗するのが怖かったり、恥ずかしいからと心のどこかで思っているからです。
今回は、なぜ失敗からうまく学べないのか?失敗を使って成功に導くための方法を紹介します
目次
1.なぜ失敗から学べない人が多いのか?
1−1失敗を隠す
1−2認知的不協和
2.失敗からどうやって学べばいいのか?
2−1成長型マインドセットを持つ
2−2マージナル・ゲイン
2−3ミスした人に対してどういうアプローチをしている?
1.なぜ失敗から学べない人が多いのか?
1−1自分の失敗を隠す
失敗した時に、誤魔化したり無かったことにして隠すことです。よく子供の頃いけないことをした時に、親から怒られるのが嫌で隠したことはなかったでしょうか?実は大人になっても、自分のミスを隠してしまうことがあります。
特に長年経験を積んで高い地位にいる人や、政治家のような権力を持っている人は、「失敗は無能の証だ」という思考が強くなります。
なぜかというと、単純に失敗したくないのもありますが、失敗をすることで周囲から非難されたり、自尊心を傷つけられたりするのを恐れてしまい、失敗を隠すのです。
これがまだ権威がない立場ならマシですが、高い地位にいる人であれば尚更「失敗したくない」という気持ちが強くなります。
2014年の韓国の大型旅客線の転覆事故があった際、当時の朴大統領はまだ事故調査が始まってないのに「許されるものではない!殺人行為に等しい」と糾弾しています。犯人を槍玉にあげて国民を納得させようとしたのです
こんな大々的に言われたら、ビクビクして真相なんか言えないでしょう。間違いなく夜眠れませんw
1−2認知的不協和
あなたは認知的不協和という言葉を知っていますか?
自分の中で矛盾する2つの認知がある場合、人は不快感を感じ認知の矛盾を解消しようとする心理傾向のことです。この不快感を解消するために、過去か現在の認知を否定するのです。要するに自己正当化です。
例えば、「痩せたいからお菓子は食べない!」と自分に言い聞かせたとしましょう。ところがお店でお菓子を目の前にすると「うわ、食べたい…」と衝動が抑えられなくなり、「1個くらい食べても大丈夫だよね!」と思いお菓子に食べてしまうよくあるあれです。
人は自分が正しいと思っていた言動が後に間違っていたとわかっても、何か言い訳して、自分の今までの言動が間違っていたと認められないのです。
ここである霊能者、マリオン・キーチの話をしましょう。
キーチは1954年に、「神のような存在」からメッセージを受け取ったというのです。その内容が「1954年12月21日夜明け前大洪水が起きて世界が終わる」というもの。
この内容を友人数名に伝えると、友人たちはそれを信じ次第に信者は増え、キーチは教祖的存在になりました。そして信者たちは「世界が終わる前に宇宙船が現れ信じた者だけを救ってくれる」と信じていました。
当たり前ですが、大洪水も宇宙船も来なかったわけです。つまり予言は失敗したのです。ところが信者たちは幻滅することもなく、さらに信仰心を強めたのです。
「神のような存在が私達の信心深さに感心して第2のチャンスを与えてくれたのだ!私達が世界を救った!」と信者は言っていたとかw
このように自分の信じていたものが間違っていたとき、人は自分に都合のいい解釈をすることで失敗していないと信じ込むのです。(失敗の再定義と言います)
キーチの予言については極端な例ではありますが、「俺の考えは間違ってない!!」と言って曲げられない人っていますよね。現代社会でも深く根付いているのは間違いありません。
ではどうやって失敗から学べばいいのでしょうか?2.をみてみましょう
2.失敗からどうやって学べばいいの?
2−1成長型マインドセットをもつ
成長型マインドセットとは、知性や才能は先天的なものではなく努力次第でいくらでも伸ばせるというマインドです。一方その反対に位置するのが、固定型マインドセットです。
知性や才能は固定的で、変えることはほぼできないというマインドになります。
失敗から学ぶには、心の持ち方(マインドセット)が欠かせません。この心の持ち方を変えるだけで、失敗を力にして成功へと導けるようになります
「そんなマインドセットだけで結果なんて変わるの?」なんて言われそうですが、ミシガン州立大学の心理学者ジェイソン・モーザーらの実験がこれを裏付けます。
まず被験者に事前にアンケートを行い、それに基づいて成長型と固定型の2つのグループに分けました。
その後全員に電極のついたヘッドキャップを被ってもらい、5つ並んでいるアルファベットの真ん中にあるアルファベットを答えてもらう(AABAAのように)単純な作業をしてもらいました。
簡単な作業ですが、気が抜ければ当然間違えます。このミスをした時の被験者の脳の反応を見たわけです。
結果はミスをした時はどちらのグループも、ミスを検出する脳の信号が強く出ました。
そしてミスに対して意識的に注目する信号(間違いに興味を持っている状態)が、強く出たのは成長型のグループで固定型の最大で3倍だったのです。
さらにその後の実験では、ミスに意識的に注目する信号が強い被験者ほど失敗後の正解率が上昇したんです。
つまりミスをした時に誤ちに注意を向けられる人の方が、後々成功しやすくなるということです。
成長マインドセットの持ち方についてはキャロル・S・ドゥエック著「マインドセット」に譲ります。こちらは、スタンフォード大学の心理学者の著者が、20年の調査で科学的に証明されたメンタルの作り方が書いていて面白いのでチェックしてみてください。
・マインドセット「やればできる! 」の研究
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2−2マージナル・ゲイン
何か大きな問題に取り掛かろうとすると、大きな問題ゆえにうまくいかないのではないかと思ってしまいますよね?
そこでマージナル・ゲイン(小さな改善)です。
大きな問題は小さく分解して、1つ1つ改善して積み重ねていくという考え方です。大局的に見ると物事が大きすぎて解決するのが難しく感じますが、小さな課題に分解して、1つづつ改善していけば大きな山も攻略しやすくなります。
マージナル・ゲインはスポーツやビジネス、軍隊でも参考にされている考え方なんです。
1つ例として大食いコンテストで、ものすごい結果を残した小林尊さんという人物の話を紹介します。
小林さんは、ニューヨークで開催される12分間でホットドッグを一番多く食べられた人が優勝の、「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」に参加しました。
この時のトレーニング方法がマージナル・ゲインをうまく活用しているんです!
普通なら端から食べますが、小林さんは様々な食べ方を試しました。
半分に割って食べてみたり、ソーセージから先に食べてみたり、パンを水につけてみたり。そしてトレーニングの様子を録画することで、データとり色々な噛み方や飲み込み方を試して、食べ物が胃に入りやすいような方法を検証していきました。
当時のホットドッグの世界記録は12分間で25本弱。これでも数としてはすごい記録です。
ところが小林さんはこの記録を余裕で超え、倍の50本を叩き出したのです!
スポーツやビジネスで使われていると聞くと、なんだか難しそうと思われるかもしれませんが、ホットドッグでも使えるので何にでも応用は効くはずです。
小さく分解できないか考えてみましょう!
2−3ミスした人に対してどういうアプローチしてる?
あなたが仕事で指示をする側・される側である場合、ミスをしてしまった時にどのような対応を取ったり取られるでしょうか?
ミスの程度にもよると思いますが、怒鳴りつけるまではないにしても「何ミスしてんだよ!」みたいな雰囲気くらいは出された時は何回かあると思います。
その時あなたはどう感じたでしょう?おそらくあなたは「あぁ…やってしまった…言われるの嫌だな...」なんて考えたことあると思います。これが失敗から学ぶことのできない典型と言っても良いでしょう 。
1−1でも触れましたが、こうやってミスをした時に非難すると、失敗を隠すようになります。これではミスした原因の追求する機会を自分から損なってしまいます。
ハーバード・ビジネス・スクールが、大学病院と記念病院の8つの看護チームの投薬ミスに関する調査を行いました。どちらの病院でも一部のチームには厳しい規律があります。
6ヶ月間調査してみると、2つの病院で規律が最も厳しいチームで報告されたミスの数は、別のあるチームで報告された数の10%も満たなかったのです。
ところが調査を進めてみると、避難傾向の強いチームでは看護師からのミスの報告は少なかったのですが、他のチームより多くミスしていた一方で、非難傾向が少ないチームではミスの報告は多かったんですが、実際に犯したミスを比べてみると懲罰思考のチームより少ないという結果になりました。
問題が単純なら、罰則を強化すればミスは起こらなくなるかもしませんですが、単に注意を怠ったせいでミスが起きるほど単純ではありません。
様々な要因が相まって間違いは起きるのです。つまり、罰則を強化しても間違いは減らないのです。
むしろ間違いの「報告」が減っていしまいます。これでは失敗から学習する機会を失い、同じミスが起こってしまいます。
そしてまた非難がされて隠すのが当たり前になって…とまさに負のスパイラルに陥ります。
3.まとめ
失敗について考えると、ネガティブなイメージがあることの方が多いので目を逸らしたくなりますよね。
ですが「失敗は成功の元」というように、失敗することで成功があるのです。
あなたもこれから生きていく中で、何か失敗することもあるかと思います。その時はぜひ成長型マインドセットを持ちながら、「失敗するのは当たり前」という考えで物事に取り組んでくれたらと思います。
また失敗ありきで計画するだけでも、長期的にみても成功率は高くなりますので、是非失敗した時のアプローチを試してみてください!
またね👋
失敗からの学び方をもっと知りたい方はこちらをチェックしてください。いろんな業界の失敗の実例がストーリーのようで面白いですよ♪
・失敗の科学